脱コルセットブログ

フェミニズムについて書いています

美しいってなに?

この時期になると、大学の卒業式を思い出す

 

男子はみんなスーツなのに、女子だけ袴を着る

好きで着ているんだろ、って思う人もいると思うけど、私は正直周りに合わせて着ることにした

友達たちはみんな袴のレンタルを予約していたから、私も借りないと、当日みんなに混ざって写真を撮ったりできないと思った

実際、袴姿をお互いに撮りあったり、後ろ姿を写したりして、私がスーツや私服で行ったら浮いていただろうな、と思う場面がなんどもあった

 

着付けは、早い人で式の開始時間の3時間前で、始発に乗っても間に合わないような集合時間

 

私も、着付けが終わったのは式が始まる1時間以上前で、まだキャンパス内に男子はいなかった

 

友達たちと写真を撮りあったけど、当時の私は過去最高に太っていて、バリバリ二重アゴだった

その日の夜、友達たちから送られてきた写真を見て、病みまくったのをよく覚えている

友達は皆細くて、喜んで化粧をして、楽しそうだった

でも私は、体型の違いや顔の造形の違いを見せつけられるのが、苦痛で仕方がなかった

 

とにかく自分に自信がなかった

顔がパンパンなことも、お腹がくびれどころかたるんでいることも、喜んで化粧をできないことも、ダメなことだと思っていた

 

写真を撮ることが好きな友達が、他の友達を被写体にして自由に撮影していたけど、その日、私の写真を撮ることは一度もなかった

今思えば、ただ私の顔が、その子好みの顔じゃなかっただけだと思えるけど、その当時はすごく気にしてしまった

私が太ってるから、ブスだから、写真を撮られないんだと信じていた

 

youtu.be

 

youtu.be

 

もし私のように、自分の外見に自信がモテない人がいたら、ぜひこの動画を見てみてほしい

 

私は号泣しながら見た

それは、彼女たちが羨ましかったから

私も、こんな風に考えられるような社会で、前向きな教育を受けて育ちたかった

 

日本で同じような動画を発表したら、きっとすごく叩かれると思う

それはこの子たちが証明している

 

youtu.be

 

このバンドがテレビで紹介された時、ネットの反応は見られたものじゃなかった

「ブスが好きそう」「ファンもブス」「皆、この動画見て四人よりましだと思って自信つけてるんだろ」などなど

 

日本には、ごく限られた美の基準しかない

痩せてて、幅広平行二重で、横顔がEライン

 

私が、初めて自分の横顔にコンプレックスを持つようになったのは、ハロプロまとめサイトを巡回していた時だった

モー娘。たちが所属するハロー!プロジェクトの略)

ももちの横顔が、すごく整っていて綺麗だって賞賛するコメントを見て、自分の横顔を鏡で確認した

その時、生まれて初めて自分のおでこが出ていなくて、目が前に出てて、顎が出てないことを知った

それ以来、自分の顔に自信が持てなくなり、顎にヒアルロン酸を入れることを本気で検討した(金がなくて諦めた)

 

つまり、美の基準があるから、そこから外れているブスが生まれる

美の基準なんてなければ、美人もブスもいないと思う

現に、日本でも今と昔では美人の基準が全く違う

昔美人だとされていた顔は、今ではブス認定されるだろうし、今の美人は、昔はブスだと思われていたかもしれない

 

世間や、社会が決めた美の基準に当てはまっていないことなんて、全く問題ない

美の基準なんて、自分で決められる