いかに女に差別を刷り込むか
現代日本では、女性だからという理由だけで差別されている人がいます
しかし、自分が差別されていることに、気が付いていない女性もいます
どうしてそう思うのか、私がそうだったからです
では、なぜ彼女たちは差別に気がつかないのか
それは、生まれた時から教育や娯楽を通じて刷り込まれているからだと思います
今回は、どのようにして、この世界は我々に女性差別を刷り込んでくるのか、私の人生を振り返りながら考えていきたいと思います
①小学生
私は「ちゃお」と「なかよし」という女児向けの漫画雑誌を毎月読んでいました
そこに書かれている漫画は、どれもこれもイケメンの先輩が冴えない女主人公のことを好きになって、同級生の女子たちに嫉妬されていじめられるとか、化粧して可愛くなってイケメンの彼氏ができたサクセスストーリーだとか、既存の性役割や偏見、ステレオタイプを強化するものばかりでした
中でも、「ちゃお」のある漫画で、女主人公(仮に田中よしこ)が、好きな先輩(仮に井上たろう)と結婚した時を妄想して、「井上よしこ」とノートに書いて、きゃー!想像するだけで照れちゃう!と顔を赤くするシーンが忘れられません。悪い意味で
女は結婚したら名字を変えるもの。しかもこれは喜ばしい、嬉しいことだ。という風に女児に思い込ませる効果がありそうです
私は当時この漫画を読んで、どうしてこの主人公はこんなに嬉しそうにしていんだろう、と疑問に思ったことを覚えています
少なくとも私は、喜んで名字を変える女ではありませんでした
そして私は、休日限定で化粧デビューを果たします
ダイソーで、アイシャドウやアイラインを買いました
これは、明確な理由は覚えていませんが、なんとなく化粧に憧れがあったからです
今思えば、テレビや漫画を通して、化粧は良いもの、楽しいものだと思い込まされていたのでしょう
現在は、脱コル中なので一切化粧をしません
やめた今は、化粧を楽しいとは思わなくなりました
洗脳から抜け出せたということなのでしょうか
②中学生
中学生向けのファッション誌「ニコラ」や、少し背伸びして高校生向けのファッション誌「Popteen」を読んでいました
どちらも、「モテファッション」特集や、「男ウケ」特集など、男性からの目線を意識した企画ばかりでした
そこでは、女の子の全身写真の横に、「清楚っぽくて好印象!」「彼女に着てほしい!」「怖そう!引く!」などとメンズモデルからのコメントがよく書いてありました
また、どうして◯◯ちゃん(モデル)はモテるのか?という記事で、いつも笑顔!だの、気を遣える!だの書いてあったのを覚えています
これも、女子はこうあるべき、というステレオタイプの強化に一役買っています
私はまんまと、「常にニコニコして、男にモテることが女の価値なんだ」と思い込みました
③高校生
電車通学が始まり、何度も痴漢にあいました
怖くて、一度も警察や駅員さんに通報することはできませんでした
同級生たちも、痴漢に悩んでいました
担任の先生(男)に相談しても、何もしてくれませんでした
余談ですが、最近、センター試験の日は痴漢が増えることを知って、怒りに震えました
④大学生
入学早々、女友達が「大学一年生の夏までに彼氏ができない女は残飯なんだって」と教えてくれました
真に受けた私は、なんとか彼氏を作ろうを躍起になりました
今思えば、「彼氏がいるかどうかで女の価値が決まる」なんて馬鹿らしいですが、当時の私は疑いもしなかったです
そして、念願叶って初めての彼氏ができました
18年に渡って、「良い女は、すすんで家事をし、セックスを断らなく、自己主張をしない」ものだと刷り込まれていた私は、良い彼女になろうと努力しました
彼の家で、彼のバイト中に掃除をし、料理を作り、彼がバイトから帰ってきたら二人で食べ、食器を洗い、一緒にお風呂に入れば口で抜いてあげました
満足してすやすや眠る彼氏の横で、性欲をもてあました私は一人悶々としていましたが、自分から誘うことはしませんでした
とても良くできた奴隷ではないでしょうか
この現代日本が、女性を洗脳することに大成功していることは私が証明していると思います
では、どうやって私が目を覚ましたのか
それは教育です。フェミニズムです
そこで、自分は20年余り差別されていたことにようやく気がつきました
結婚したら名字は女性が変えるべき、家事・子育ては女の仕事、ばかな女は可愛い、賢い女は生意気、などなど
どれだけの差別を刷り込まれてきたのか、気づくことができました